新型コロナウイルスの蔓延で世界中がまだまだ混乱しているなか、国際物流も大幅に縮小や制限されています。
そんな中、日本郵便からプレスリリースされた情報が気になったのでいつもの郵便局で確認してきました。
それが…
『EMS 特別追加料金の導入』
なんだか追加で料金がかかってEMSが値上げになるのかな〜って感じの題名ですが、
そこのところを詳しくその背景なども合わせて解説していきます。
「EMSの特別追加料金の導入」とは?
早速、いつもの郵便局へ行って聞いてみました!
「EMS特別追加料金の導入」
ってどういうこと?
今回のプレスリリースの内容は
大きく2つ変更があります!
① EMS料金に追加料金が上乗せされる
② アメリカ宛てのEMSが再開する
この2つです!
へ〜なんだか
①は喜べないけど、
②は良い変更な感じですね!
いつから変更されるの?
2021年6月1日からです!
詳しくはこちらのチラシをご覧ください!
それではこの2つの変更をそれぞれ詳しくみてみましょう!
EMSの特別追加料金とは!
日本郵便のプレスリリースの「概要欄」にはこう発表されています。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響による航空輸送量の減少に伴い、輸送コストが高騰しているため、2021年6月1日から当分の間、一部の地帯において、当該コストの割増分に相当するEMS特別追加料金を導入します。
もらったチラシにはこうも書かれています。
航空会社と郵便搭載スペースの確保の調整を重ねてきましたが、国際郵便の安定的な提供のためには、輸送コストの上昇を余儀なくされております。
コロナ渦で飛行機が減ったのが原因なんだね。
「一部の地域」ってどこ?
今回対象は「第2地帯」です。
北中米・ヨーロッパ・オセアニア・中近東です。
どのくらい料金が追加になるの?
ヨーロッパとそれ以外の地帯に差はありますが、
重量によって250円~24000円追加になります。
そんなに料金が高くなるんだね!
具体的に見てみよう。
一部を省略していますがこんな感じです。
【第2地帯-①】北中米・オセアニア・中近東 宛て
重量 | 現在 | 追加料金 | 合計 |
500gまで | 2000円 | 400円 | 2400円 |
1kgまで | 2900円 | 800円 | 3700円 |
5kgまで | 8700円 | 4000円 | 12700円 |
10kgまで | 14500円 | 8000円 | 22500円 |
20kgまで | 25500円 | 16000円 | 41500円 |
30kgまで | 36500円 | 24000円 | 60500円 |
【第2地帯-②】ヨーロッパ 宛て
重量 | 現在 | 追加料金 | 合計 |
500gまで | 2200円 | 250円 | 2450円 |
1kgまで | 3200円 | 500円 | 3700円 |
5kgまで | 9800円 | 2500円 | 12300円 |
10kgまで | 16600円 | 5000円 | 21600円 |
20kgまで | 29600円 | 10000円 | 39600円 |
30kgまで | 42600円 | 15000円 | 57600円 |
↓↓チラシの見開き面がこちら↓↓
荷物搭載スペースを確保する観点から追加料金を決めてるんですね。それにしても北米等の地帯①は最大で24,000円も追加されるのはきついですね。
ま〜このままではEMSなどの国際郵便が引き受け停止になる可能性もあるみたいなので、とりあえずは仕方ないのかもしれません。
大体の追加料金と発送料金はわかりましたが、気になることを少し聞いてみました!
なんで第2地帯でも①と②で追加料金が違うの?
航空便数や貨物需要などから北米向けとヨーロッパ向けでは輸送コストに差があるからなんです。
この追加料金はいつまで続くの?
値上げになるの?
コロナの影響が落ち着き安定した航空便の確保ができるまでは当分の間は続きます。
その後は追加料金は廃止される予定です。
第1地帯や第3地帯は追加料金はかからないの?
航空便の減便と荷物需要の増加から、北米やヨーロッパ等向けの航空輸送料が高くなるから第2地帯だけなんです。
これからの新型コロナウイルスの終息や航空便の回復状況などを見ながらいつまで追加料金を徴収するのか決めていくんだっておっしゃっていました。
さらには、状況が悪化すれば他の地帯にも追加料金がはかかったり追加料金の変更なんかもあるかもしれないとのことでした。
アメリカ宛てEMSの再開!
「アメリカ宛てのEMS引受が再開されます!」
こちらの変更は良いですね!
やっとアメリカ宛てに航空便で荷物が送れるようになります。
航空便で荷物の引受を制限している国
現在、郵便局で航空便での荷物の引受自体を制限している国は、
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ロシア
…などです。
荷物を送る場合は「船便」しかなかったのですが、「航空便の小型包装物の追跡なし」が一部緩和されていたくらいでした。
僕もアメリカの友人宛てにいろいろ送ってあげたかったのですが、仕方ないな〜って思っていました。
今回の「特別追加料金の導入」によりやっとアメリカ宛ての搭載スペースが確保されて発送可能になるのはうれしい限りです。
他に気になったことを聞いてみました。
アメリカ以外のカナダやオーストラリアやロシアは引受再開はしないの?
現在のところはアメリカ宛てのみで、他の国については各航空会社と調整をしています。
少しでも早く再開できるように努めています。
アメリカ宛てEMS引き受けが再開されたら何か注意することってありますか?
アメリカ宛てのEMSや国際小包などは「通関電子データ送信義務化」により、手書き発送ラベルでは引き受けできません。
発送するには郵便局のWEBサイトの「国際郵便マイページサービス」を利用して発送ラベルを作成してください。
ご家族やご友人へ荷物を送ろうにも送れなくて我慢していた方には、今回の特別追加料金の導入によって引受再開への道筋がたってきたのかもしれませんね。
しかしながら発送料金の負担増も辛いところですね。
早く新型コロナウイルスが終息して国際物流が落ち着きを取り戻すのが一番なのかと思います。
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